環境が同じでないと話を聞いてくれない

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提案するには顧客に合わせていくつものパターンを用意する必要がある、という話です。

先日ある経営者の方と話をした際に私は”お客様”という言葉を使いました。
「ウチはお客様とは言わないんだ!ホームセンターに納めているだけだ!」
と怒り出してしまいました。
この会社の顧客・お客様・ターゲットは”ホームセンター”。
なので対象顧客のことを”お客様”でも”ターゲット”でもなく、”ホームセンター”と言わないと話が通じませんでした。
以降話を聞いてくれない様子でしたので商談は終わりにしました。

極端な例でしたが、営業として顧客と話をしているとよくあることです。
相手の会社の環境が同じでないと話を聞いてくれない、ということが。
相手の環境はみんな異なります。
業界のしきたり、金額の規模、仕様数量や頻度、自社で通用する言葉。
それぞれ異なります。

マーケティング会社がSNS活用のBtoCの成功事例を挙げていますが、法人向けビジネスがマネしても上手くいかないのは、BtoBに当てはめてもピンとこないからです。

自動車部品製造業向けの提案で、トヨタ系列で成功した話を言葉そのまま日産系列の企業に提案してしまうと客先からお叱りを受けるかもしれません。言葉(キーワード)やしきたりが違うからです。

提案する相手が応用力のある方であれば、こちらの話を自分の環境に合わせて解釈してもらえるのですが、先に挙げた経営者の方のように自分の環境でなければ絶対に耳を傾けない人もいます。
そのためにも提案する側は顧客に合わせていくつものパターンを用意する必要があるのです。
いくつものパターンを用意するのは大変です。
営業一個人で出来る範ちゅうを越えているので営業任せにせず、会社として事業活動に取り込むべきことです。
これは外注には任せられない仕事です。
営業ノウハウを集約して営業部門全体を支援するためにも、マーケティングの内製化をお勧めします。

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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
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