良かった悪かったは記憶に残る

一昨日、またマラソン大会に参加してきました。
東京トライアルハーフマラソンという東京マラソンの練習会的な大会で、本大会では3回目の参加です。
自分のペースに合わせての走りが出来るよう、1㎞あたり4:30から7:00まで30秒ごとのペースセッター(ペースメーカー)が用意されています。

本大会では、東京マラソンの出場権の抽選があり、走り終わっても大勢の人が帰らずに残っていました。
4回連続ハズレ中の私もその一人です。

さて、マラソン大会では制限時間が設けてあり、本大会では17.6㎞地点で2:30:00となっています。
つまり、ハーフマラソンのゴールまで3時間となります。

終了5分前の2:55:00、大勢の人の見守る中、最終ランナー達が見えてきました。
最後の力を振り絞ってゴールを目指す人。
故障したのか、足を引きづり気味の人。
あきらめて歩いてしまっている人。
なんか盛り上がってきました。

2:59:49。
間に合うか間に合わないか、という微妙だったランナーが無事にゴールしました。
一部の落胆と、大きな盛り上がり。

3:00:00。
「あああ」
という声が周囲から聞こえてきました。

3:04:00。
最終ランナーがゴール。
みんな拍手をしています。

マラソンは最終ランナー達だけが頑張った訳ではないのですが、周りの人を盛り上げたのは、最終ランナーへの共感です。
そして色々な意味での期待です。
1位2位でゴールした人たちにも大きなエールが送られましたが、最終ランナーにも同様のエールが送られました。

オリンピック・パラリンピックの成功も、優秀な選手と良くなかった選手への共感と期待があったからだと思います。
イベントビジネスでは、”優秀なもの”だけを追求するのではなく、”そうでないもの”にもスポットを当てるのも、新たなビジネスのヒントになるのではないでしょうか?

”すごく良かった”と”すごく悪かった”は記憶に残ります。
中くらいを走っていた私は誰かの記憶に残っているのでしょうか?

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マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
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法人向けビジネスの需要創出

「今ならこんだけ値引きすます」
「おまけにコレが付いてきます」

決算間近になるとあちらこちらで販売キャンペーンが発生します。
お店でこんなちゃっちフレーズを見ると、つい寄って行ってしまいます。

相手が個人なら通用する販促手法ですが、法人向けビジネスの場合、購買担当者には先物商品を買うような権限がありません。
必要だから、と会社に稟議書を上げて了解を経て購入手続きになります。
必要性が認められなければ、いくら安くても購入できないのです。

リクルート会社もよくキャンペーンを行います。
四半期ごとに人材営業がキャンペーン値引きの見積書と履歴書を持ってきますが、いくら値引きで安くなっても人員が足りている状態では採用しません。

法人向けビジネスでは、需要があって初めて売れる。
必要なければ、おまけが付いても買ってくれません。
逆に、需要を作ってあげると、買ってくれるチャンスになります。
どう需要を作り出せるかが、需要のない市場でビジネスを展開する鍵になります。

「今、この複合機を購入してもらえるなら、この業務管理ソフトが半額になります!」

私にもこんなセールスをしていた時期がありました。
リーマンショック前なら、お金持ってる社長さんは買ってくれたんです。

今なら半額です

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会社に自分専用の●●が欲しい

独立しての事務所で、初めての冬を迎えます。
外は日が当たって暖かいのですが、事務所の中はひんやりしています。
寒くなってきましたので、電気ひざ掛けを買いました。
暖房があまり好きではないので、ひざ掛けを羽織ってデスクワークしています。
電気ケトルも買いました。
いつでも温かい飲み物が飲めるのもいいですね。

電気ケトル

以前の勤め先で、机の下、足元の冷え対策で、段ボールを加工して暖を取りました。
私は靴を脱いで机仕事するのが好きなものですから、外気にさらされた靴下が冷えて困っていました。
そこで考えたのは、口を開けた段ボールにブランケットを敷いて、そこへ足を突っ込むのです。
結構温かいです。
同僚たちからは白い目で見られましたが。

ネットで検索したら、似たようなことをやっている事務員さんが意外といました。

暖房が苦手。
自分のために会社の電気を使うのをためらってしまう。
なんとなく節約。

だからみんな寒さ対策を知恵を絞って工夫しています。

先日、”会社に自分専用の●●が欲しい”という記事をどこかで見かけました。
その気持ち、よく解ります。
会社員時代には出来なかったことを今している、独立してからのちょっとした幸せです。

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マラソンブームの影響

昨日、ちばアクアラインマラソンに出場しました。
結果は自己最低記録を更新してしまいましたが、なんとか完走です。

ちばアクアラインマラソン2016

毎年いろいろなマラソン大会に参加しています。
昨年は16回、今年は年末まで11回分のエントリー済みです。
毎月、どこかの市町村でマラソン大会をやってますね。

健康維持。
スポーツ振興。
町おこし。
そして新らたなビジネス。

この10年のマラソンブームで、影響・効果が見えてきたのを挙げてみます。

【レンタル業】
仮設トイレ、仮設テント、仮設照明機器など、工事現場でしか見ないような設備が頻繁に稼働しています。
業者のそれまでのターゲットは建設会社だけだったでしょうが、現在ではスポーツイベント・緊急用として行政なども顧客となります。
こうしたイベントでの稼働率が高いことから、在庫や移動移設手段のノウハウと経験を経て、現在、災害時に緊急対応できるのではないでしょうか。

【ボランティア】
マラソンイベントには大勢の裏方さんの存在があります。
その大勢の人員には、ボランティアの力がなくてはなりません。
地域活性化の活動として、地域住民、主婦会・学生たちが協力してくれています。
この協力が、ランナーとしては大変励みになる、元気にさせてくれる”仕組み”なのです。
たぶん、業者の雇ったアルバイト集団の応援では、マラソンイベントは成功しなかったでしょう。
こうしたボランティア活動が度々発生することで、やはり災害時に即時対応を可能にしてくれているのではないでしょうか。

【養護老人ホーム】
マラソン大会に参加していると、どこの大会でも見かけるのが、沿道の老人ホームのお年寄りたちの応援です。
ひなたに椅子を並べて手を振ってくれています。
マラソン大会などのイベントでもない限り、老人ホームのお年寄りたちは外に出てこないでしょう。
このような外界の騒ぎは、お年寄りたちに良い刺激になるのではないでしょうか。

【お土産】
今回のアクアラインマラソンでは、千葉県の特産物をランナーの給食として用意されていました。
私は個人的には、びわゼリーが良かったです。
地域経済の活性化として、参加者や大会来場者へのお土産購入を狙っていたでしょうが、果たしてどうでしょうか?
周囲の人も買っているようには見えませんし、私自身もお土産を買って帰ろうと思わないものですから。
特産物のPRにはなりましたが、経済効果の即効性はそれほどでもないような気がします。

さて、イベント会社が運営のノウハウを身に付け、力を付けてくると、業者の”傲慢”が発生します。
そして地域振興を担う行政との衝突が起こり、それまでの運営会社を嫌って業者変更や行政自らの運営に乗り出すところも出てきました。

この現象は、展示会運営会社にもみられました。
運営会社の”傲慢さ”を出展企業が嫌って、大手数社が出展辞退、盛り上がらない展示会になったのを過去に経験しました。

マラソンブームは経済への影響だけでなく、企業の技術の発展・ノウハウの蓄積、地域の”人”への影響、そして沿道からたくさんの声援をもらったランナーたちの”心情”への影響を及ぼしました。

33キロ地点。
沿道で段ボールに座って応援していたおばあちゃんと目が合ってしまいました。
へろへろの状態の私に、おばあちゃんはにっこりサムズアップ。
再来年もまた挑戦するよ、と決意し、ゴールに向かって走り続けました。

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新規開拓を楽したいなら顧客を持ってるキーマンを探せ

最近読んでいる本が面白かったので紹介します。

お客は銀行からもらえ
『お客は銀行からもらえ』(著者:東川仁)

東川仁さんのビジネス本を読むのは2冊目です。
顧客開拓で苦労している士業は銀行を活用しよう、という元銀行マンだから言えるノウハウが詰まった本です。

読んでいて面白かったのは、できる営業マンならやっているのでは?ということです。
代理店・販売店・キーマンを見つけると、新規開拓が大変楽になる、そんな営業スタイルです。
営業を知らない士業の方には、こういった手法は思いつかないのかもしれません。
私の営業時代の事例を挙げてみます。

例その1)製造業向け納品管理システム
自動車部品製造メーカーの方と知り合いました。
カンバン方式で生産発注管理をしている方なのですが、下請け業者からの納品間違いに困っていました。
私のシステムを導入させていただいたところ、下請けさんの不具合が減ったという効果があり、製造メーカーさんは大変喜んでいただきました。
そこで製造メーカーの方と一緒に、他の下請けさん巡りをすることになりました。
システムを紹介していただき、納得いただいた下請けさんからは受注をいただきました。
システムを導入した下請けさんは納入先から文句を言われなくなり、納入先の製造メーカーは不具合が減って、「三方よし」です。

例その2)イベント向け業務代行
あるスポーツ協会の大会の一部業務代行を受注しました。
その際に、大会全体の運営代行をしていた広告代理店と知り合いました。
次回からはウチとこ(広告代理店)を通して欲しいという話になり、話をしていると、この方、いろいろなイベントのクライアントを持っていました。
広告代理店の不得意分野は私のところで業務代行を、という話になりました。

こういった顧客を持っている代理店・キーマンと接触することで、芋づる式に顧客を開拓することが出来ます。
このような営業スタイルは、営業・キーマン・その顧客が、Win-Win-Winの関係を作り、更に輪を広げることが出来るビジネスモデルです。

代理店・キーマンがその顧客に説明するためにも、彼らに動いてもらうためのパンフレットやツールが必要になります。
パンフレットは、他人が他人に説明できるような作りであることが必要です。
マーケティング担当者は、パンフレットが一人歩きできるような作りを目指して、制作に工夫をしてみては如何でしょうか?

Win-Win-Winの関係

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