情報共有化のススメ

なぜ情報共有化がなされないのか?
多くの企業で抱えている課題であると思います。
私の唱えるマーケティング内製化とマーケティング担当者の設置で、情報の共有化がある程度解決できる、その仕組みについてお話しします。

<現状>
営業マンは、一人親方的意識があり、また他の営業に対しての対抗意識があります。
営業個人からすると、情報は欲しい、しかし情報を提供したくない、情報を提供しても自分にはメリットがない、という意識があります。
営業マンは上長を通じて社長へは情報を報告しています。

また、多くの企業では、営業部門と製造部門・サービス部門とが仲が悪いのです。
対抗意識があり、お互いに情報共有をしようとしません。
製造部門・サービス部門からすると、「営業部門はだらしがない」「きちんとしない」「営業いらない?」といった意識感情があります。
製造部門・サービス部門の情報は、報告書として社長へ報告されています。

営業同士、営業と各部門、お互いの情報は共有されず、しかし社長のところには情報が集まってくるのです。
そのため、すべての情報を握っている社長から見ると、各部門に不足不満を感じ、どこそこの部門はあれが足りない、これをすべきだ、という判断ができる状態になる訳です。

情報共有化のススメ1

<施策>
社内からマーケティング担当者へ情報を提供してもらう仕組みを作ります。
社内ヒアリング・納品レポート・クレーム報告書・引き合い管理・名刺管理・・・
手段はたくさんありますので、別の機会に述べます。

社内からの情報を吸い上げると同時に、お客様からの情報も収集します。
こちらは営業部門の協力を得てやっていく必要があります。
営業マンの中には嫌がる人もいますので、この取り組みは経営者の強力なトップダウンが必要です。

情報共有化のススメ2

<情報発信>
マーケティング担当者は収集した情報を元に、有用なツールと統計資料を作成し、情報発信していきます。
制作するものがたくさんありますので、こちらも別の機会に述べます。

情報を統計・解析することで、見えなかった部分が見えてきます。
気付きです。
製造部門・サービス部門にとっては、自分たちの商品サービスの改善につながる情報です。
そのため情報共有化の取り組みを継続していきたいと思うはずです。

営業にとっては、有用なツールは客先への情報発信のネタになります。
やはり、営業も情報共有化の取り組みに協力してくれるようになるでしょう。

情報は、ギブアンドテイク、です。

そして、得意先ならびに将来のお客様への情報発信を行うもの、マーケティング担当者の仕事になります。

情報共有化を進めるには、マーケティング担当者が情報のハブとなり、更に付加価値を付けて情報を送り返してあげることで、各部門からの協力を取りつけることができます。
時間はかかると思いますが、徐々に徐々に、取り組むことだと思います。
そして、経営者の強力なトップダウンが必要です。

情報共有化のススメ3

マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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